たからさがしの記憶―73歳の誕生日

焼きあがったパンを
力強い金属音とともに たたきつける
ベテランのパン職人だと知ってから
10年間が 過ぎ去ってしまっていた
誕生日から4日たった 土曜日の夕方
京都からの直行バスで 今 帰ってきた
仕事帰りのぼくと
キャパトルの 外のテーブルで
カレーパンを食べていると
スズメが オクレ!とやってくる 話で
盛り上がった
輝きを増した あなたの会話の中に
たからさがしの 記憶が 蘇った

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